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彩時生活では、読者のみなさんの「今日の一歩」を募集しています。

久しぶりに家族が集まる日に。少ない品数でも「ごちそう」に見える技

皆さんこんにちは。調理師のおかけんです。
お盆が近づき、お子さんやお孫さんの帰省を心待ちにされている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな里帰りの食卓を、無理なく、それでいて“ごちそう感”のあるものにする工夫についてお話ししたいと思います。

「品数をたくさん」より、「見せ方」でごちそうに 

久しぶりに家族が集まるとなると、あれもこれもと張り切って何品も作ってしまい、当日はぐったり、ということはありませんか。実は、品数を無理に増やさなくても、盛り付けや器の使い方次第で、食卓は十分に華やかになります。今回は、作る手間を増やさずに“ごちそう感”を出す、いくつかの工夫をご紹介します。

大皿より、一人ずつの小鉢に

同じ料理でも、大きな器にまとめて盛るより、小さな鉢に一人分ずつ取り分けて出すだけで、食卓の印象がぐっと変わります。少ない品数でも、小鉢がいくつも並ぶことで、見た目の華やかさが生まれます。取り分ける手間もかからず、来客一人ひとりに気を配っている印象も伝わりやすくなります。

器の“高さ”を変えるだけで、食卓に奥行きが出る

すべての器を同じ高さで並べてしまうと、品数が少ないときにどうしても寂しく見えてしまいます。小さな台を使ったり、深さのある器と平たい器を交互に並べたりするだけで、食卓に立体感が生まれ、品数以上の充実感を演出できます。

一品だけ、“手をかけた感”のある料理を

すべての料理に手をかける必要はありません。例えば、前回ご紹介したがんもどきの煮物や五目豆など、時間をかけてじっくり煮含めた一品を一つ用意しておくだけで、「ちゃんと作った」という印象が食卓全体に広がります。あとの品は切って和えるだけ、盛るだけの簡単なものでも十分です。

冷たい先付けを一品添えるだけで、”おもてなし”の顔になる

食事の前に冷たい先付けを一品だけ小さな器に用意しておくと、それだけで「もてなされている」という印象を与えることができます。トマトの冷やし鉢や、きゅうりの酢の物など、火を使わず短時間で作れるもので十分です。暑い時期の来客には、涼を感じてもらえる一品としても喜ばれます。

買ってきたもの、市販のものを”味方”にする

すべてを手作りしなくても構いません。お惣菜やお刺身の盛り合わせなど、買ってきたものを一品加えるだけでも品数や彩が一気に増します。少しお気に入りの器に盛り付け直すだけで、印象がぐっと変わります。手作りと市販のものを上手に組み合わせることが、無理なくおもてなしを続けるコツです。

「調理師おかけん」からのひとこと

久しぶりに家族が集まる日は、つい「たくさん作らなければ」と気負ってしまいがちですが、大切なのは品数の多さよりも、家族と過ごす時間そのものではないかと思います。
盛り付けや器を少し工夫するだけで、品数が少なくても十分にごちそう感は生まれます。無理をせず、ご自身も一緒に食卓を楽しめるお盆になりますように。

(執筆者)
おかだけんいち (おかけん)
日本料理 調理師

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