私は、「整える」という言葉が大好きです。
多くの人は、整えるというと「片づけ」や「掃除」を思い浮かべます。
ちろん、それも大切です。
でも、私が伝えたい「整え」は、それだけではありません。
整えるとは、自分自身と向き合い、本来の自分に戻るための時間です。
空間を整える
私たちは毎日、多くの物に囲まれて暮らしています。
物が増えすぎると、必要な物が見えなくなり、時間を失い、心にも余裕がなくなります。
だから私は、ただ捨てることを勧めるのではなく、「本当に必要な物を選ぶ暮らし」を大切にしています。
家は、毎日帰る場所。
その空間が整えば、家族との会話が増え、笑顔が増え、暮らしそのものが穏やかになります。
暮らしは、毎日の小さな選択の積み重ねです。
空間を整えることは、自分の人生を整える第一歩だと考えています。
心を整える
心は目には見えません。
だからこそ、乱れていることにも気づきにくいものです。
忙しさや人との比較、過去への後悔、未来への不安。
知らないうちに、心の中にはたくさんの「不要な荷物」が積み重なっています。
私は、部屋を整える時間は、自分の心と対話する時間でもあると思っています。
一つひとつ物と向き合うたびに、
「これは今の私に必要だろうか。」
そんな問いを重ねることは、自分自身を見つめ直すことでもあります。
心が整うと、感謝する気持ちが自然と生まれます。
すると、人との関わりも、自分との向き合い方も優しく変わっていきます。
姿勢を整える
私は姿勢をとても大切にしています。
姿勢は、その人の生き方を映し出すものだからです。
背中が丸くなると、呼吸は浅くなり、気持ちまで縮こまりやすくなります。
反対に、胸を開き、背筋を伸ばすと、呼吸が深くなり、自然と視線は前を向きます。
身体を整えることは、自分自身を大切にすること。
私はフラを通して、美しい姿勢には「美しさ」だけではなく、「思いやり」や「品格」が表れることを学びました。
姿勢は、心と身体をつなぐ架け橋なのです。
真梨子流「整え」
私が目指している整えは、暮らしだけを美しくすることではありません。
空間を整え、
心を整え、
姿勢を整える。
この三つが調和したとき、人は本来持っている力を発揮できるようになります。
人生には思い通りにならないこともあります。
それでも、自分の身の回りを整え、心を整え、姿勢を整えることは、いつでも自分で選ぶことができます。
「整える」とは、自分を責めることではなく、自分を大切にすること。
そして、自分が整うことで、その穏やかさや優しさは家族へ、仲間へ、社会へと広がっていきます。
私はこれからも、「整え」を通して、一人でも多くの人が、自分らしく、笑顔で生きられる毎日を届けたいと思っています。
それが、私が伝え続けたい真梨子流「整え」です。


(執筆者)
上田真梨子 (うえだ まりこ)
空間整理アドバザー

