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すりおろして、叩いて、混ぜるだけ。長芋と梅の“とろろ蕎麦”で楽しむ、夏の一杯                        

連日の暑さで、麺類にお世話になる機会も増えてきたのではないでしょうか。
今回は、そんな夏の麺類を少しだけ贅沢にしてくれる、私自身が好んで食べている組み合わせをご紹介したいと思います。
すりおろした長芋と、叩いた梅干しを混ぜるだけの、とてもシンプルな一品です。

きっかけは、麺類の“物足りなさ

蕎麦やうどん、そうめんは喉越しがよく、暑い時期にはありがたい存在です。ただ、さっぱりしすぎて「なんだか物足りない」「これだけで食事を済ませてしまって大丈夫かしら」と感じたことはありませんか。
麺つゆだけでいただくのも美味しいものですが、そこに一手間加えるだけで、味わいも満足感もぐっと変わってきます。

長芋のとろみと、梅の酸味が生み出す、新しい喉越し

長芋は、すりおろすと独特のとろみが出るのが特徴の食材です。麺に絡めると、つるりとした喉越しに、ねっとりとした食感が加わり、いつもの麺類とはひと味違う楽しみ方ができます。
そこに、包丁で軽く叩いた梅干しを混ぜ込みます。梅の酸味がとろろの優しい味わいに程よいアクセントを加え、味に奥行きが生まれます。
暑さで食欲が落ちている時にも、酸味のおかげで箸が進みやすくなる、という声もよく聞かれる組み合わせです。

作り方はいたってシンプル

1. 長芋の皮をむき、すりおろします。
2. 梅干しは種を取り、包丁で軽く叩いておきます(叩き梅)。
3. 茹でた蕎麦・うどん・そうめんのいずれかに、とろろと叩き梅をのせるだけ。

お好みでめんつゆを少量かけるほか、刻んだ大葉や小口ねぎ、海苔を添えても、香りが引き立ちます。
分量も感覚で大丈夫です。長芋のとろみが強い場合は、めんつゆやだし汁で少し伸ばすと、より馴染みやすくなります。梅干しの塩加減によって味の濃さも変わってきますので、少しずつ加えながら、ご自身の好みの味を見つけていただくのがおすすめです。

噛む力に不安がある方にも、取り入れやすい一品

とろろは口当たりが柔らかく、麺と一緒にするりと喉を通りやすいので、暑さで食欲がない日や、しっかり噛むのが少し億劫に感じる日にも取り入れやすい一品です。
梅干しも細かく叩くことで食べやすくなりますので、種を取り除くことさえ気をつければ、手間もかかりません。

「調理師おかけん」からのひとこと

暑い時期の昼食にはこの「長芋梅とろろ」を選ぶことがよくあります。
特別な調味料も技術も必要なく、すりおろして、叩いて、混ぜるだけ。それでいて、いつもの麺類が少し特別な一杯に変わります。
皆さんもこの夏の食卓に、ぜひ一度取り入れてみてください。

(執筆者プロフィール)
おかだけんいち (おかけん)
日本料理 調理師

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