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(読者投稿)今日の一歩 「まずは形から、はじめてのジム通い」

60代後半に差し掛かったある日、ふと気づきました。「あれ、私、このままじゃ将来サクサク歩けなくなるんじゃない?」
小柄で細身なのに血圧は高め、血糖値もあまりよろしくない。数字だけ見ると、なんだか“健康優等生”とは言い難い状況です。
スポーツ観戦は大好きなのに、実際の運動となるとまったくの未経験。はっきり言って運動音痴。体育の成績は、通知表の端っこでひっそり息をしていたタイプです。
でも、年齢を重ねるにつれ「このまま動けなくなったら困る」という不安が、じわじわと背中を押してきました。
そこで私は決意しました。
「よし、運動しよう。軽いやつから!」
家の近くに、同年代の方が多く通う軽運動のジムがあると知り、思い切って門を叩くことに。
……と言っても、その“門”を開くまでが大変でした。
まず、運動着がない。
学生以来、ジャージなんて買ったことがない。
でもどうせなら、ちょっとおしゃれなやつがいい。
そこで私は、街中をウロウロしながら“似合うジャージ探しの旅”へ。
サイズを合わせて、色違いまで買ってしまい、気づけば靴も新調。
さらにリュックも買い足し、靴袋まで揃えて……
「私、運動に行くんだよね? 旅行じゃないよね?」
と自分にツッコミを入れながら、準備だけは一人前。
いざ施設の扉を開けると、優しいインストラクターさんが迎えてくれました。
インストラクターさんはとても親切で、私のような“運動初心者代表”にも丁寧にマシンの使い方を教えてくれます。
「まずは軽めのメニューからいきましょうね」
と言われ、30分ほどのプログラムをこなしてみると——
「あれ? これだけ?」
正直そう思いました。
でもインストラクターさんはニッコリ。
「続けることが一番大事なんですよ」
なるほど、確かに。
私は昔から“やる気スイッチが行方不明”になりがちなタイプなので、この軽さはむしろありがたいのかもしれません。
ストレッチも教えていただき、これがまた気持ちいい。
「これなら家でもできるわ」と思いながら、気づけば毎日やるようになりました。
通い始めて10日ほど経った頃にはすっかり生活のリズムに組み込まれていました。
行かない日があると、なんだか落ち着かない。
まるで“運動クラブの幽霊部員”から“皆勤賞狙い”に変身したような気分です。
月に一度の身体測定もあります。
正直、数値は劇的には変わりません。
でも、体が軽くなったような、動きやすくなったような……そんな実感がじわじわ湧いてきます。
そして驚いたのが、食事指導。
どうやら私はタンパク質が足りていないらしいのです。
食材ごとに点数が決まっていて、1日12点を目指すのだとか。
・牛乳 1点
・卵 1点
・豆腐 1点
・手のひらサイズのお肉 3点、魚2点
などなど。
ところが私は、あっさりした食事が好きなせいか、どう頑張っても8点止まり。
「あと4点が遠い……!」
と毎日うろうろしながら献立を考えています。
でも、タンパク質を意識するようになってから、食事の内容が変わりました。
“食べること=体を作ること”なんだと、今さらながら実感しています。
いつまでも元気でいたい。
自分の足で歩きたい。
細身の体に少しでも筋肉をつけて、誰にも迷惑をかけず、できるだけ若々しくいたい。
そんな思いが、毎日の習慣を支えてくれています。
ただ漫然と過ごしていた一日に、ちょっとした“張り”が生まれました。
ジムに通うことが、私の生活のリズムを整えてくれているのです。
もちろん、私は相変わらず怠け者気質。
でも、この習慣だけは、できるだけ長く続けていきたい。
そう思えるようになったことが、何よりの変化かもしれません。

たまてばこ

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