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「揚げ物は重い」と諦めないで!カレーパン専門店の店長が教える、身体に優しくサクサクを味わうプロの知恵

皆さん、こんにちは。調理師のおかけんです。
じりじりと暑い日が増え、体力の消耗や食欲の低下が気になる季節になってまいりました。
夏バテ予防にと「スタミナのつくものを食べたい」と思う一方で、「揚げ物や油っこいものは、どうしても胃もたれしてしまって……」と敬遠されるシニア世代の声をお聞きすることも少なくありません。

実は私、和食の調理師としての活動の傍ら、現在は「カレーパン」の専門店で店長として日々厨房に立っております。お店にはシニアのお客様も多く足を運んでくださるのですが、やはり「カレーパンは大好きだけど、油が少し気になって半分しか食べられないのよね」といった本音を伺うことがあります。

お肉の旨味と何種類ものスパイスがギュッと詰まったカレーは、東洋医学(薬膳)の考え方でも、発汗を促す食べ物として古くから親しまれてきました。夏場に好んで食べられてきたのも、うなずける話です。
それを包むパンとの組み合わせはまさに絶品。健康のためにと、大好きなカレーパンを我慢してしまうのはあまりにももったいないことです。

プロの世界における「美味しいカレーパン」とは、単に油で揚げるだけでなく、油と上手に付き合い、スパイスの力を最大限に活かす工夫がされています。

今回は調理師の視点から、買ってきたカレーパンを「サクサクで驚くほど軽やか」に変身させるプロの知恵をお届けします。

劇的に油が落ちる!専門店の「トースター復活術」


買ってきたカレーパンをそのまま、あるいは電子レンジで温めるだけで食べていませんか?時間が経ったカレーパンの衣は、どうしても周りの水分や油を吸ってペタッとしがちです。
これが胃もたれを引き起こす大きな原因になります。
そこでぜひ試していただきたいのが、余分な油を絞り出し、揚げたて以上のサクサク感を取り戻す「トースター復活術」です。

プロ直伝・3つのステップ

1. アルミホイルで「受け皿」を作り、上をふんわり包む
アルミホイルを長めに切り、カレーパンの下に敷きます。
オーブントースターは上下から熱があたるため、下にもホイルを敷くことで底面が焦げるのを防ぎます。
そのまま左右のホイルを立ち上げ、上部をふんわりと閉じてドーム状(包み焼きの形)にします。
こうすることで、上下の直火による焦げを防ぎながら、ホイルの中で熱が対流し、中心のカレーまでじっくりと熱を届けることができます。

2. じっくり3〜4分温める
トースター(1000W前後)で3〜4分ほど温めます。
包み焼き状態にすることで、中のカレーの脂やパンの水分がじんわりと全体に行き渡り、衣の油がじんわりと浮き出てきます。

3. 最後の1分でホイルを「完全に開く」
仕上げの1分前になったら、トースターの扉を開けて、上部を閉じていたアルミホイルを左右にガバッと大きく開きます。ここが最大のポイントです。
遮るものがなくなることで、上下のヒーターから直接熱があたり、衣に残っていた余分な油がじゅわじゅわと浮き出て、水分と一緒に一気に蒸発します。これによって、表面が驚くほどカラッと焼き上がります。
焼き上がったら、すぐに食べたい気持ちをグッとこらえ、1〜2分ほど網の上で休ませてみてください。
冷める過程で衣の水分が完全に飛び、余分な油が落ちているため、一口かじれば「サクッ」と快い音が響く、驚くほど軽やかな食感に生まれ変わります。

なお、冷凍のカレーパンをお持ちの方は、解凍時のポイントが異なりますので、あわせて【プロが教える】カレーパンをサクサクに!冷凍パンを美味しく温める方法も参考にしてみてください。

【プロが教える】
カレーパンをサクサクに!冷凍パンを美味しく温める方法
(https://curry-pan-da.com/how-to-reheat-frozen-curry-bread/)

「調理師おかけん」からのひとこと

油っこいから、重いからと我慢するのではなく、ちょっとした工夫で驚くほど軽やかに変身する。それを知っていただくだけで、暑い夏の食卓の選択肢が一つ増えるのではないかと思います。
今日のひと手間で、大好きな一品を心置きなく楽しんでいただければ嬉しいです。


(執筆者プロフィール)
おかだけんいち (おかけん)
日本料理 調理師

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