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カレーの香りには理由がある。スパイスと共に歩んできたインドの知恵

皆さんこんにちは。調理師のおかけんです。
いかがお過ごしでしょうか?

夏になるとなぜか無性にカレーが食べたくなる、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなカレーに欠かせない「スパイス」についてお話ししたいと思います。

カレーはもともと、暑さと共に生きるための料理だった

カレーの発祥とされる「インド」は年間を通じて気温の高い地域です。暑さで食欲が落ちやすい環境の中、香り高いスパイスを組み合わせることで食が進みやすくなる、という知恵が古くから受け継がれてきました。汗をかきやすい気候の中で育まれてきた料理だからこそ、日本の蒸し暑い夏にも相性が良いのかもしれません。

しょうが――薬味としても、古くから親しまれてきた存在

カレーに欠かせない「しょうが」は、日本でも薬味として古くから食卓に取り入れられてきました。独特の辛みと香りが特徴で、料理に加えることで味に奥行きが生まれます。

ターメリック(うこん)――カレーの黄色を作る、なじみ深いスパイス

カレーの黄色い色味の元になっているのが「ターメリック(うこん)」です。日本でも「うこん」として古くから親しまれており、お酒の席のお供として名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。独特の風味があり、カレーの奥深い味わいを支える存在です。

唐辛子――ピリッとした刺激が、食欲をそそる-

カレーの辛さのもとになる唐辛子。ピリッとした刺激が特徴で、辛いものを食べると汗をかく、という経験をされた方も多いかもしれません。辛さの感じ方には個人差が大きいので、無理のない量で楽しむのが一番です。

クミン・コリアンダーなど――香りの重なりが、カレーらしさを作る

カレーの複雑な香りはクミンやコリアンダーといった、複数のスパイスが重なり合うことで生まれています。一つ一つの香りは異なりますが、組み合わさることで「カレーらしい」奥深い香りになるのは、スパイス文化ならではの面白さです。

スパイスは「薬」ではなく、あくまで「食」の知恵として

スパイスにまつわる健康の話題を耳にすることもありますが、あくまで日々の食事を楽しく、美味しくいただくための存在です。特定の症状の改善や治療を目的とするものではなく、長い歴史の中で「食を楽しむ知恵」として育まれてきたものだと捉えていただくのが良いかと思います。持病をお持ちの方や、体質的に刺激物が合わない方は、無理のない範囲でお楽しみください。

「調理師おかけん」からのひとこと

カレーの奥深い香りは一つのスパイスだけでは生まれません。しょうが、ターメリック、唐辛子、クミン……それぞれの個性が重なり合って、あの香りができています。
暑い夏、食欲が落ちがちな時期だからこそ、スパイスの香りに助けられることも多いのではないでしょうか。今日の食卓に、香り高い一皿を添えてみてはいかがでしょう。

(執筆者プロフィール)
おかだけんいち (おかけん)
日本料理 調理師

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