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【コラム】一人分からできる、季節のごちそう――ツルンと剥けて香ばしい、夏の焼きナス

こんにちは。調理師のおかだけんいちです。

前回は「最高の贅沢はスーパーの入り口にある」というお話をしました。 難しい知識がなくても、入り口に山積みされているものを選べば、それがその日の安くて美味しい“主役”です。
いま、その入り口で黒紫色の美しいツヤを放っているのが、これからの季節に一段と美味しくなる「ナス」です。

目次

一人分の食事の用意にもぴったりな“究極のシンプル料理”

「手の込んだものは面倒」
「でも、出来合いのお惣菜ばかりだと味気ない」
そんなシニア世代の皆さまにこそ、ぜひ試していただきたいのが、焼きナスです。
理由はとてもシンプルです。

▪準備も後片付けも、驚くほど楽
油を一切使わないので、フライパンやコンロがベタつきません。魚焼きグリルやオーブントースターで丸ごと焼くだけ。道具を洗う手間が最小限で済みます。

▪無駄がなく、食べたい分だけ作れる
たくさんの食材は必要ありません。1人分の食事なら、ナス1本、2本という単位で、食べたい分だけを焼き立ての状態で楽しめます。

▪体に染み渡る、みずみずしさ
ナスは9割以上が水分。これから暑くなる季節、体に優しく水分と栄養を補給してくれます。

プロが教える、ツルンと剥けて香ばしい「至高の焼きナス」

「皮を剥くのが面倒」「水っぽくなってしまう」という方へ、調理師25年以上の経験から、失敗しない簡単なコツをお届けします。

焼く前のしたごしらえ
――ヘタのまわりに「1周」切れ目を入れる


1.焼く前に、ナスのガク(ヘタのひらひらした部分)を切り落とす。

2.ヘタの根元にぐるりと浅く1周、包丁で切れ目を入れておく。
これだけで、焼き上がりに皮を引っ張ったときに気持ちいいほどツルンと剥けます。

3.竹串で数か所に穴を開ける。
焼いている途中の破裂を防ぐため、爪楊枝や竹串でプスプスと数か所に穴を開けておきましょう。

焼くときのコツ

強火で一気に、真っ黒になるまで焼く。火でダラダラ焼くと水分が抜けてシワシワになってしまいます。
グリルやオーブントースターの強火で、「ちょっと焼きすぎたかな?」と思うくらい、皮が全体的に焦げてパチパチと音がするまで一気に焼き上げるのが、香ばしさを閉じ込める秘訣です。
フライパンの場合は片面の火なので時間がかかります。蓋をすると時間短縮できます。

焼いた後の注意点

水に浸けすぎない。
熱いからといって、焼き上がったナスを水の中にドボンと浸けてしまうのは禁物です。旨味とせっかくの香ばしさが水に溶け出してしまいます。指先を器の水で少し濡らしながら、手早く皮を剥くのが、一番美味しく仕上げるコツです。

シンプルだからこそ、仕上げが決め手

おろし生姜を添え、鰹節を天盛りにし、お醤油をひと回し。口に運べば、トロッとした食感とともに、香ばしい大人の香りが広がります。

「もう一品、どうしよう?」と思ったら

焼きナスはそれだけで十分美味しいのですが、「これだけだと、ちょっと食卓が寂しいな」「栄養バランスが心配だな」と思われるかもしれません。そんなときは、隣に何を並べるかで食卓の豊かさが大きく変わります。焼きナスの美味しさを引き立てる、簡単でバランスの良い副菜や汁物の組み合わせを詳しく紹介しています。「今日のごはん、もう一品どうしよう?」と思われたら、ぜひ参考にしてみてください。

調理師が教える焼きナスに合うおかず集|もう一品の副菜と肉おかず
https://japanese-food.net/yakinasu-main-dish


(執筆者プロフィール)
おかだけんいち 日本料理 調理師

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