60代からの読書は、若い頃とは違った味わいがあります。知識を得るためでもなく、誰かに語るためでもなく、ただ自分が楽しむための読書。時間はたっぷりあります。焦らず、急がず、一冊一冊を大切に読み進めましょう。
60代の読書の楽しみ方
定年後の読書は、「読まなければならない」プレッシャーから解放されています。仕事に関係する本、自己啓発書、流行のベストセラー。そういった「義務の読書」はもう必要ありません。
今は、純粋に「読みたい本」を選べます。途中で飽きたら、無理に読み切る必要もありません。積読も罪悪感を感じる必要はありません。
マイペースで読む
1日10ページでも、1週間で1冊でも、自分のペースで構いません。私は朝の1時間を読書時間と決めていますが、気が向かない日は読みません。それでいいのです。
大切なのは、「読書は義務ではなく、楽しみ」であること。
おすすめのジャンル
60代からの読書におすすめのジャンルをご紹介します。
エッセイ
エッセイは、著者の日常や考え方を気軽に読める形式です。堅苦しくなく、すぐに読み終えられ、心に残る一文に出会えます。
おすすめは、向田邦子、佐野洋子、内田百閒など。人生経験を重ねた今だからこそ、共感できる内容が多くあります。
歴史・時代小説
歴史小説は、若い頃に読んだ作品を読み返すのもおすすめです。司馬遼太郎、藤沢周平、池波正太郎。人生経験を重ねた今、登場人物の心情がより深く理解できます。
私は最近、宮城谷昌光の「三国志」を読み返しています。若い頃は戦略や戦術に興味がありましたが、今は登場人物の人間性や葛藤に心を動かされます。
古典
源氏物語、徒然草、方丈記。学生時代に教科書で読んだ古典を、現代語訳でじっくり読み返すのも一興です。
時間をかけて読む余裕がある今だからこそ、古典の奥深さを味わえます。
ミステリー・推理小説
頭を使う読書も、脳の活性化に良いとされています。東野圭吾、湊かなえ、伊坂幸太郎など、現代のミステリー作家の作品も楽しめます。 謎解きの面白さ、意外な結末、練られたプロット。
ミステリーは何歳になっても楽しめるジャンルです。
読書の環境を整える
読書を楽しむためには、環境も大切です。
読書スペース
自宅に「読書コーナー」を作りましょう。お気に入りの椅子、適度な明るさの照明、手の届く場所に本棚。それだけで、読書時間が特別なものになります。
私は窓際の一人掛けソファを読書専用にしています。自然光が入り、外の景色も楽しめる、お気に入りの場所です。
読書記録
読んだ本の記録をつけるのもおすすめです。専用のノートでも、手帳の一角でも構いません。タイトル、読了日、簡単な感想を書き留めましょう。
後から見返すと、その時の自分の心境も思い出され、懐かしい気持ちになります。
図書館を活用する
定年後の読書には、図書館が強い味方です。無料で、豊富な蔵書から選べ、返却期限があるので「積読」になりません。
私は月に4冊を目標に、図書館で本を借りています。新刊も予約すれば読めますし、懐かしい本との再会もあります。
司書さんに相談
「こういうジャンルの本を読みたい」と司書さんに相談すると、おすすめを紹介してくれます。自分では選ばないような本との出会いも、図書館の魅力です。
まとめ
60代からの読書は、人生を豊かにする最高の趣味です。お金もかからず、場所も選ばず、一人でも楽しめます。
まずは図書館へ足を運び、興味のある本を1冊借りてみましょう。その1冊が、新しい読書生活の始まりになります。

